帰宅 〜 VSTのご紹介

今日からのポストは実にオラオラ系で体には不向きです、まるで、消耗系のあのボンキュを水無しでこなしているかのような、危険度を含んでいました。






昨日からちょっと準備してたんですが、私が好んで使っているVSTを紹介して行こうかと思っています。



その経緯はどんなかと申しますと、最近、某氏のボーカル録音で抜本的な音程補正が必要なケースがあり、色々と探しておりましたところ、脱線を含めてこれはもう沢山の面白いVSTに巡り合いました。


"VST"っていうのは、steinbergっていう企業が開発した規格で、CUBASEとかの総合的なホストソフトにプラグインとして使える楽器やエフェクトのことで、簡単に説明すると、PC上に無数のシンセサイザーやらを持つようなもんです。


実際の楽器を手にしなくてもその音を得られるという利点と、すこし実感が湧かないという欠点を含んでいますが、実に効果的でパワフルなものがいろいろとあります。


音系フリーソフトでもVST規格のものは商用のデモで機能制限や一定時間毎にビープやノイズの入る試用タイプのものがいろいろとある中、プロダクトソフトに引けを取らないフリーのソフトを公開している方が大勢いらっしゃいます。


私が今殆どメインで使っているマシンは、実際のところ数種類ですが、実に効果的ですし、直感的に使えるものばかりなので、ちょっとだけ紹介します。


ちなみに、当方使用のホストはCubaseSXで、もっぱら打ち込みの再生に使っていますので、リアルタイム使用の感想ではないです。

おなじみ過ぎるマシンですが、動作の軽さ、音のエディット幅の多彩ぶりからついつい使ってしまうシンセです。

作者が日本人で尚且つこのような良質のソフトをフリーで公開してくれているというのが、フリーユーザーとして一番うれしい部分でもあります。

もちろん日本製ですから、マニュアルも日本語、しかもめっちゃくちゃ丁寧ですw

例の赤いヤツをお手本に作られたVSTiですが、そもそも私はローランドのシステム系パッチシンセでシンセサイザーのいろはを学んだ超アナログシンセ君なんで、モジュラーの関係等が理解しやすいのと、直感的に扱えるというのが一番よく使う理由です。

機能的には、2OSC、2LFOが基本で、フィルターとVCAには個別にADSRがあり、作りたい音の半数はこれで間に合います。

あと特徴的なのは、FMとPWとARPがかなり面白いです。

造りが複雑でない分、操作に気を取られないでサクサク音作りができてしまう、実に優れたVSTiと言えます。

欠点と言えば、やはりパッチシンセクラスの自由度が無いという部分かとは思いますが、そこには目をつむっても素晴らしい作品と言えるでしょう。


そのまんまの出音は実に野暮ったさがありますが、ちょっとの手入れで実にリアルなピアノサウンドとなります。

私が使うピアノの9割がこのProvaで、この楽器の特徴はエディットが出来ないこと。

エディットが出来ないという事で、こちらの能力を問われる、とても意味の良い楽器でもあると思います。

要は、使う人のセンスが凄く問われる楽器ってことで、いろんなピアノがある中でもこれが好きな理由は、多分そこにある気がします。


ミニモーグのシミュレーターですが、私の知るところ、現在ミニモーグVSTシミュレーターは3種類ありますが、使い勝手の悪さも含めてこのモデルが一番実機に近いと思います。

余計な機能が付いていないし、フィルター効果が独特なモーグシンセの音を実に最適に再現していると思います。

しかし多分このマシンほどリアルタイム使用が面白そうなマシンはなかなかありませんw


このマシンは、モデリング系のエレピで、"Fender Rhodes"とか"Wurlitzer EP"とか"YAMAHA DX7"のシミュレーターで、音作りの幅が実に広く、使えない音から使える音まで、結構幅広く使えますが、私は専らエレピとして使っています。

ハンマーアクションのエレピでどうしても発生するノイズとかも再現されてますので、これも実際のところリアルタイム使用が効果的なのかも知れませんが、作者様のサイトでは動作原理についても説明されていますし、なかなか丁寧なもんだと思います。

強弱の再現性も高いと思いますが、やはり本物が電気楽器なので、実機のようなアコースティック感は絶対に味わえませんからねw


多くの方が絶賛してますトーンホイールオルガンのシミュレーターで、これだけでオルガンの殆どの動作を作れます。

パーカッションやペダル、ロータリーにドライブ、トーンバーの動作も、ハモンドのそれに最も近いと感じます。

ロータリースピーカーについては、ここだけ移殖して単体のVSTfxともなっています(後述)。

どのVSTiについてもだいたい言えることですが、やっぱりリアルタイム使用してみたいものばかりです。


DSK自体、サンプルベースのVSTiをフリー(donation)で沢山公開されていますが、このマシンが最も優れているのは、その音のリアルさで、DSKの作品は本当によく使います。

ただ、動作が余りにも重いので、私の使い方は、単体の弦のフレーズとして単音打ち込みをして、Midiコントロールとかして、あくまでも1台の弦として扱い、それをミックスダウンして多重ミックスします。

いわば、こっちで弦楽団をバーチャル構築しているような感じで、ビブラートとかのタイミングも個別に扱うことで、実際の個体差も出せますし、パンを振ることで本当にリアルな音にもなります。

私の場合、サチュレーター通して音に味付けしたりして、レコード音源的ストリングスを作ることの方が多いです。

同系統でDSK Brassというのもありまして、

これも同じ理屈で使います。

しかし、こちらは音に少しパンチが無いので、使い方としてはメロウな部分の管入れって感じです。


DSKの民族楽器系です。

これも完成度高いんでたまに使いますが、この一件の検索中に発見しちゃいました、

DSK Indian DreamZ released

DSKには底がありませんw

他にもちょっと気になるものがここ最近でも多数うpされてたので、後日動かしてみようかと思ってます。


シタールのシミュレーターで結構古くからあるものだと思います(Thu Apr 17 13:55:37 2003 だってw)。

この楽器はエディットできますが、余りいじくらないほうが素晴らしいシタールサウンドが出ます。

物理的な作用で音が出てるものと思いますので、サンプルベースと思われるDSK Indian DreamZがどんなレベルかが今は気がかりですw

シタール独特の箱鳴りみたいな音も、頑張れば作れますよ。


まんまアコーディオンですが、これが結構強力ですw

感覚的には、7本のアコーディオントラックがオクターブ3段階で鳴っている、その音量を決めるだけですw

ADSRだのフィルターだのは一切無く、音量とオクターブ設定のみで音を作っていくアコーディオンで、これもよく使います。

アコーディオンの怪しい魅力ってのには勝てないw


  • foolplug

そういやこれ単体じゃなかったw

多数の複数のVSTのパックに入ってた、瓶笛のVSTで、操作がなんだかバカげてますが、それなりに素敵な音が出ます。

部分的和音とかに使うと効果的、フィルターとかのエフェクターを与えると性格も変わる、そういう使い方な楽器です。


どうやってDLしたか判んないやw

オーバーハイムのシミュレーター。

これも割と頻繁に使いますが、音が素直な分個性も強いので、OB-80とバレちゃわないように加工するのが仕事w


シンベです。

そもそもはこういうシンベを販売してるところで、そこが公開してるフリーのシンベです。

とりあえず最初にベースパターン作るときに起動して、まあ最終的に使うかどうかは余り考えずに、とりあえずベースを打ち込むときに使っています。


JUNOのシミュレーターです。

これ使う頻度非常に高いです。

音作りが直感的なのが一番の好み所、デザインが好きなのも、好み所w

先月に改良版の"TAL-U-NO-62"がリリースされてました。

出音が変わってるそうなんで、試してみます。


バーチャルaelitaです。

怪しげな技術をずっと持っていた国家が開発したとても綺麗な音のシンセをシミュレートしてます。

使用頻度は余り高くありませんが、迷ったらとりあえず当ててみる、お助けシンセでもあります。

実際曲の中でも使っています。


vocaloidが高価でエディット能力の高いソフトだとすると、このAQUESTONEは動作の軽い、なんちゃってボーカロイドですねw

ただ、優れている機能は、これ、ライブ演奏が可能なんですよw

まあ、歌詞を当てるんだからかなり制約はありますが、文字数(発音数)を意識さえすれば、同じ歌詞でも違うメロディーを即興できる、ということなんです。

私は、自分の曲にとりあえず歌詞を当てる場合、どんなニュアンスになるのか試すのに使っています。

使い方も非常に簡単で、いじくる部分が少ない分微妙なコントロールはムリですが、私ならなんとかできる気がしていますw


名前では判断しにくいですが、メロトロンです。

メロトロンのVSTは何種類かありますが、こいつが一番扱い易いです。

そして、

これもメロトロンです。

本家サイトが存在しないですね・・・w

まあ音はどちらも素敵ですが、使い勝手の1点でtapewormが勝利ってところですねw

メロトロンは使う頻度が高い楽器です、好きだからw







とりあえず、楽器群"VSTi"を幾つか紹介してみました。

他にも使用頻度の少ないもので使っているものがおおよそ30種類ありますが、取り上げるほどのもんでもないですのでw




明日以降は使用頻度の高い"VSTfx"を紹介しますよ。



では寝ます。