インプロが笑いに変換されたら壊れた

さて、BMLレポと参ります。


入場までの流れは割愛。



とりあえず距離感から考えても目の前で生音を聴くべきと考え、テリーのセットの正面に座します。


いや〜、凄くデカイドラムセットでした。


まあ、『ドラム』を構成するパーツは半分くらいだから、見た目的にはデカイけどそれ以上に『その他』が多いセットだなあと感じました。



トニーの機材は、見るからにシンプルw


ステージ中央にエレクトリックアップライトベースがで〜んと立ってます。


足廻りは特に複雑ではありませんでした。


スイッチングシステムも無く、大掛かりなラックも無く、そこがまた楽しみになりました。



パットのドラムセットは非常にシンプル。


ただ、セットを取り巻くパッドの多さから、そういう役目か、と納得、パットがそういうドラマーであることも思い出すw




開演、ステージ下手から出て来る3人、思わず『おぉー!!!』と言ってしまうw



いきなりトニーに写真を撮られるw


いつか彼発信で晒されたら笑ってあげますw


おもむろにスティックを床から拾い装着するトニー。


床に置いてあるのに気付かなかったw




きっかけはトニー、セット後方のスネアからテリーの『鼓笛隊』が入り、パットのグルーヴが始まります。


そこから徐々にテリーもグルーヴに混ざる。


いや〜、ものすごい緊張感!!!


このあとセッションはまともに1時間弱止まりませんw


その間起こった出来事で一番激しかったのは、主にトニーにまつわることですが、まず、エレクトリックアップライトを弾くのに使ってた弓が見事に切れますw


切れた毛を気にしながらも弾くトニー、

挙句にその弓でスティックを弾くトニー、

挙句にその弓をパットに渡してシンバルを鳴らさせるトニー、

2幕の明けにスタッフが用意した新しい弓を見て喜びながら松脂を施すトニー、

パットの鳴らすSEに応えて『わうわうっ』と鳴くトニー、

エレクトリックアップライトを弾きながら足の動きがエルヴィス・プレスリーのハウンドドッグなトニー、

スティックでめったやたらヘビーなリフを繰り出すトニー、



トニーについては挙げても挙げ尽くさないくらい色々とありましたが、いちいち面白かったのは、エレクトリックアップライトとスティックを持ち替える度に、しゃがんでエフェクターに繋ぎ変えるんですw


つまり、エレクトリックアップライトもスティックも全く同じシステムで鳴らしてる訳ですw


どんだけアメリカンなんだとwwwww




で、パットはどうかと言うと、私見ではテリーの煽り役です。


片手でリズムを刻みながら、片手でパッドやミキサーを操作していました。


更に、ドラマーとして『他に類を見ない』ボキャブラリーと独創性が豊富で、途切れずにネタを出すのに、まだあるかと言うくらいネタがある様子で、スティック選びから楽器自体へのアプローチも含めて、実にフリーでありながらも実に安定、どっかのバンドでドラム叩いてたボキャブラリーの少ないTH氏とはまるで大違いでしたw




で、テリーは基本的に何をするかと言うと、メロディックな部分とミステリアスな部分を、感情移入しまくりながら、しかししっかりと二人の音の隙間と居場所を探りながら、実にシビアに音を入れたり引いたりする訳です。



2個目のセッションの終わりは、ステージのメンバーが吹いて終わるという始末、フツーのセッションをありえないメンバーでやられたっていう感じがしますw







とにかく、テリーの演奏はむちゃくちゃエモーショナルで、トニーは極めてアメリカンでロックンロールで、パットは素晴らし過ぎるミュージシャンだった、という感想で御座いますw



当日、物販のCDとか買うとサイン会があったんだけど、CDにサインされても困る、と言うか参るし、そもそも金が無かったですしねw






確かに言えるコトは、めったに無い貴重な体験をした、というトコロです。