調べてみるもんだ!

ちょくちょくとこの日記が意味不明だって聞きますが、放置してきました。が、TL499ってICがいかに素晴らしいか知ってもらいたいので、判りやすく説明しようとしてみました。


こないだデジットに買出しに行ったときにちょっと尋ねてみたところ、やっぱり面実装のTL499は扱っておらんとのことです。


まあ、とりわけメジャーなICでもないし、敢えて面実装のTL499を使うような人はおらんのでしょうかねw


でも、やっぱりペンライトの小型化は目指すところ、今の予定だとTL499基板にはTL499とチップインダクタしか載せられませんが、チップパーツをどんどん使って、体積を減らしてその分熱を持つパーツの冷却にスペースを割きたいもんです。


で、もう最悪はリール買いするかとも思いましたが、1リールで2000個のまとめ買いですので、普通にデジットで買えるTL499の価格を基準にちょっとの値下げ率を加算したら、おおよそ40万円です。


やってられませんw


なんとかバラで売ってくれる天才的な人は居ないもんかと思って探したら、あったんだよ!


パーツのお名前は『TL499ACPS』


SOパッケージのTL499、ピンピッチ1.27mm、ハーフピッチですのでこれで基板の占有面積を約60%にできます。





・・・・とまあここまで書いてみて、こっからが判りやすくしてみたいと頑張った説明文ですw



TL499っていうICが何が便利か、というと、小さい電圧を大きい電圧にできるというトコロですね。


まあ、乾電池で考えましょう、1個の乾電池の電圧は、1.5ボルトで、最近大変評判の宜しい青色LEDは、3ボルトくらいの電圧があると光ります。


という事は、青色LEDを1個ちゃんと光らせるためには、乾電池が2個必要になりますが、TL499というICを使うことで1個の電池で出せる電圧1.5ボルトの電圧を3ボルト以上にすることができると言う、まあ考え方によればエコロジーなパーツなんです。


トランジスタラジオとかっていう言葉を聞いたことがあるでしょうか?


TL499っていうICは、トランジスタとかの部品とかを組み合わせて、一つの小さなパッケージにまとめたという、まあ本当なら大きな面積を取ってしまうような回路でやっとこさ出来る電圧をおっきくできる効果を、たったの1センチ四方あたりのパーツ1個でできますよ、というすんばらしいものです。


ただし、このICには1つだけ欠点があって、どれだけ頑張っても100ミリアンペアの電流しか取り出せないというトコロです。


つまり、ちょっとした電気回路、例えば今私がやってるようなLEDペンライトの電圧を上げて使う程度なら効果はあるけど、大きい電力が必要な使い道は出来ないってことです。


つまり、電気自動車の電源にTL499を使ったところで乾電池で車を走らせることは出来ないってところです。


青色LED1個で使う電流は20ミリアンペアで、おもっきし割愛して説明すると、私の使い方だと6個のLEDを使うのに40ミリアンペア必要なので、私の使い方だと丁度良いってところです。


文章だけでは何にも伝わらないかも知れないので、サイズ比較をしてみました。



一番左が単3の乾電池、その右側の黒いやつ、下が普通のトランジスタで、上がTL499で、一番右が舞波っちの公式写真です。



TL499の中には、だいたいこのくらいのパーツが入っています。



解像度は全く同じで、TL499(赤丸で囲んだパーツ)と、TL499を動かすのに必要なパーツと、単3乾電池1個が下の通り。


つまり、この赤丸に囲まれたパーツの中に、上の画像の分のパーツが入っているようなもんです。
(多分、もうちょっと小さいサイズのものを使うことも出来るでしょうし、多分そうですが、手元に無いので説明用に並べてみました。
もしかしたらもうちょっとパーツが必要かも知れませんw)



ICっていうのは、こうやって上の画像のパーツを組み合わせて出来る大げさな回路とかをちっちゃくまとめて収めちゃったもので、使い方次第ではとっても便利なもので、最近の携帯だとかがコンパクトなのも、回路をこのICにまとめて収めちゃったからで、小型化とはほとんどこういう電子回路部品の小型化がキモになってるってコトです。



で、ここまで小さいサイズにしてくれたのに更に小さくしてくれた、というのが、『TL499ACPS』って訳で、もしこれが手に入れば、1枚の基板の上に載せれるパーツの量が増えるので、うまくすれば基板の量を減らすことができるというコトで、大変期待しています。





説明文はここでおしまいw






TL499ACPSの使用で1枚目の昇圧IC基板に載せられるパーツの性質が変わります。


両面基板利用なら、とりあえず片面にTL499ACPSとチップインダクターとパスコンと定数決定抵抗、裏面にデカップリングコンデンサーと入力コンデンサーと定電流回路パーツを搭載できることになり、電源部基板を1枚にまとめることが出来るかも知れません。


全体だとおおよそ2センチ半の回路部分長の短縮ができます。


チップ部品に変換できると確定しているのは、チップインダクター・パスコン・デカップリングコンデンサー・入力コンデンサで、抵抗は耐圧の問題でチップ化出来ないということになっていましたが、パーツが安いので実験やってみる価値はありそうです。


こうなってくると、チップ化できないパーツはほとんど存在しないということになってきました。


現在問い合わせ中なのは『TL499ACPS』と可変レギのSOT-223パッケージ『LM317EMP』で、これが入手できるとなると、非常に小型化が出来ます。




昨日の感光基板の大失敗で、感光剤塗布の基板の現像処理でやる基板のエッチングでプリント基板を作る気力がなくなりましたので、トナーの熱転写式プリント基板の作成を本気で始めるということで、本日モノクロレーザープリンターを購入しました。


感光基板との決別ってことです。


あーあ、作った現像液どうしよw




と言うことで、回路作成の道順に大きな動きが出てきました。


チップパーツ多様化ということになると、自作する基板の銅箔厚、基材の選定、まあいろいろと課題が出来ました。


両面基板ということになれば、基材をできるだけ薄くして半田式スルーホールを施工したほうが良いだろうし、銅箔厚を大きくして放熱対策したくなってきたし、やっぱり銅箔厚は0.5mm以上ってことになるし、そうなると基材に紙ってのが不安になるから、ほぼ自動的にマイクロガラスクロス基材で耐熱樹脂成形、総厚1.5mmくらいを目指したくなります。


さーてさて、いよいよ本格的になってきたけど、どうやらこのままのペースだと激光ペンライトを新垣さんの生誕付近に間に合わせるのが難しいですw



今年のバージョンだけは小型化前のVer1.5ってことになるかも知れません。




とりあえず、SOパッケージ系の見積もり結果待ちです。