DOWN ON SPIRAL

地を這う下劣な魅力が
互いに詐り対峙できずに

破滅してゆく姿を想像し

愉快さの余り内臓を撒き散らしたくなる


ひたすら消費する都会の奴隷に

恐怖や死骸の味は知らされず

突然降り注いだ血祭りの衝撃を体感し

絵空事ではなくなったドラマの中で

自分の役柄が『吹き飛ばされる人々』の一部であることを知る


その結果のために歩いていようと

逃げていようと

立ち向かっていようと

極端に平和な空気の中で

唯一の濁りを感じられた昆虫のほうが

より知的な脳を与えられたと言えるだろう