意味も無く鬱

ごくたまに、遥か過去の出来事に侵略された精神が、へし折れそうになる。


回顧という愚かさに呼び戻され、不必要に痛め付けられ、事実だった記憶に嘲笑され、かつて抱いていた自己無価値主義の洗礼に酔い痴れる。



愚かしき仕組みと、見えない流血と、歪んだ答えと、理解できなかった怠惰性に、今もまだ怒鳴られていて、畏縮した自分がかわいそうで、余計に痛み付けたくなる。



まだ底辺じゃない



まだ底辺じゃない



お前は幸福だ



もっと墜落しろ



自分でわざと威嚇して、無理矢理地面に叩き付けて、破裂した自分を眺めて、まだ動けるか観察している。




私が狂っていたのか、システムが間違いだったのか、まだ答えは見つからない。



今は本当にしあわせ、だと思う。

いくら不安でも、私には時間を眺める力が与えられているし、望めばいつでも囲いを外せる。



それでもやはり、生存を選んだ過去の出来事の記憶は私と今でも共存しており、私をコントロールしようとしている。



バランスは保たれている、様子だ。



是非とも、どちらかが息絶えることの無き様に、餌付けを続けていきたいと思う。