everything is beautiful
世界は数多くの贅沢と、無知と、無関心と、そして、僅かな良心で出来ている。
時間は流れて、まるで生きてない地面みたいにそこに横たわっている。
まるで自分が生きてなかったみたいに、まるで、自分が居なかったみたいに。
世の中が狂ってきて、より人間は動物的になり、必要な利益のために正義を売り飛ばし始めた。
権力が必要ない人まで、歪み切った常識の虜になって、密かに芽生えた利己心の虜になって、やがて人間は滅び、地球は存在しなくなった。
ゴミで生め尽くされた空虚な荒野は、もはや人間ではない生き物がうろうろして、手当たり次第に、欲望で成立つ薄っぺらで中身の無い社会を造って行き、あっと言う間に地面はそいつらによって生め尽くされた。
やがてその生き物は自らを『人間』と名乗り、自分達は美しいと主張し始めた。
こうして人間が生まれ、化石となった本当の人間を見ながら、『昔はこのように下等な生物が居た』と、まるで自分達が洗練されているかのように語り、振る舞うのであった。
地球は二度と蘇らない。
そう思ってた。
実際、地球は蘇らない。
人間が『人間』を超越すれば、地球は蘇るのだろうけど、人間は、自分達が一番だと信じていて、子孫にも伝承している。
地球は滅びない。でも、二度と蘇らない。