Re;Buono!


今回のBuono!は、過去に無い試みが満載でした。


とにかく、全編Dolceという強烈さ。


最初と最後がコンセプト的に統一されている点。


Dolceが喋るという面白さ。


アコースティックVer部分。




私が一番『あ、凄い』と思ったのは、『Re;Buono!』というコンセプトに対して、頭とケツをオケ曲にして、更に完全にオーディエンスへの提供スタイルとしたコト。


出現と退散が、ある意味『ドライ』であるトコロは、『Re;Buono!』というタイトルのスタイル通り、まるで、ヘッダーとフッターのように存在してたんじゃないかな、という気がしました。


映画『MATRIX』の、仮想現実への入口と出口みたいなイメージ。


スクリーンがワザとドットマトリクス表示であったあたりからも、そんな印象を受けました。


デジタルであるコトが判りやすい解像度(荒さ)から、ベールを剥されて『ドーン』という衝撃と共に、境目の判らない無限解像度(細かさ)の世界に落とされて、『Rock』となり、やがてストーリーが佳境に入ると、再びセクタライズされた世界が見えて来る。


現実だったのか、仮想現実だったのか、明るくなったらもうそこにBuono!は居なくて、ステージと捌け音が存在してる。


ショウとして、かなり完成度が高いなって思いました。


特に、ラストの捌けは、鳥肌もんでした。




セットとしては、インディが早過ぎた以外は完璧に近いかな、と思いました。





とにかくejiさんの細かいアレンジが凄いです。


アレンジャーejiのグッジョブと言えます。


中間のピアノソロも、エモーショナルで素敵だったと思います。




あと、ドラムはまいまい。


渋いドラムでした。


Kジルがジルジルなってました。


スネアがめったやたら良かった印象がありました。


あと、まいまいならではの秀逸なフィルと、ガッツのある空間は、さすがまいまい、という感じでした。




ベースは、おっさんなおみちでした。


なおみちさんさすがって場面が多々ありました。


てかやっぱり面白いな、なおみちw


スラップやアップライトは、正直なおみちのレパートリーには無いと思ってたもんで、ビビりました。




ギターは、残念ながら潤子さんではなく、Martyという方でした。


天然系の人種で、EVH・LPS・サド等のユーザーです。


アンプは、私の嫌いなマーシャルだったw


総合的に言うと、良いギタリストでしたよ♪


アンサンブルに対して、余り喧嘩しないフレーズと隙間を創ってました。


潤子さんとは対面的と言えるタイプのギタリストでした。

比較対象として潤子さんと比べるのはナンセンスだってくらい、カテゴリーの違うギタリストだと思いました。


女性的ギターという印象は受けました。






Buono!は『Rock』です。


ただ、日本のRockと一概には言えないし、コテコテのブリティッシュでもなきゃ、王道にアメリカンでもない。


メタルな要素もあるし、アバンギャルドな部分もあるし、一種ミクスチュアなカラーもある。


幅広く受けとるならば、『Rockable Unpops』みたいになっちゃうw


ロックが抱える全体的な保守的指向と、ポップスがもたらす多様性が、内部で衝突した結果を見てるような気分なんです。


音楽的には、妙に複雑だし、無限に近い多様性はあるし、でもメチャクチャじゃないし、完全に受け狙いではないし、、、


メッチャ不可解ですw


素直にRockしてる場合じゃないって思う瞬間もあるし、なんぼやってもRockし足りんっていう瞬間もある。


Buono!について言ってしまうと、『簡単に達成させてくれない』、これは最大限の魅力だね、やっぱり。


Buono!という言葉ほど、『うんま〜!』は楽じゃないぞって煽られてる気がしてね、


『百発のメロイックが全部スカかましてるぞ、アンタ♪』


くらいの喧嘩売られてマスって気分w




そりゃワタシは雅ちゃん大好っきよ、ももちも大好きだよ、愛理も、す、すきだよw


そのへんからね、全力で勝負を挑まれてるような気分になるのさw


ejiの不敵な笑み、まさにアレって攻撃だよなw


そういうのが、Buono!です。


心に対して全く優しくないのが、それがBuono!です。


安らぎより興奮ありき、それがBuono!です。


思い上がってても、ガチな空気がRockと繋がっている限り、Buono!は『危険Rock』として『安全』に生存活動を止めないと思いました。







そして、ejiブログによると、ツアーリハで新しい局面があるとのコトです。


まだ何か隠されてますw


ホール用なのか、何なのか、オレには判らないけど、とにかく気が抜けないな、と思った。


ますますRockへと加速してる感が尋常でないなって思いました。


それが、私の今の感想です。