なんてえか。



最近のバンドやってる若い人は、とにかく演奏が上手です。


上手ですが、一番大事な『味』が薄いんですよね。


演奏が上手でも、『味』の無い音を出されては、何も感じない。


まず、そんなレベルのバンドマンには、隙間の見極めが出来んでしょうから、その場所からは発展せんわな。


ギターが上手になりたい人は、ギターの音など聴かないで、廻りのアンサンブルの状況の把握に神経を尖らせるべきです。


ベースが上手になりたい人は、アンサンブルの未来をコントロールするための隙間を見極めなきゃなりません。


ドラムが上手になりたい人は、自分の出すグルーヴが『ベース』に対して対等になるよう邁進せんとあきません。


鍵盤や管楽器が上手になりたい人は、自分の放つ空間が、アンサンブルの隙間を形成できてるかどうか判断出来なきゃあきません。


ボーカルさんは、アンサンブルに対して最大限に感謝した上で遜った心を持ち、感じたコトをその上側に上手に乗せないとあきません。


音楽は塊と隙間のバランスで成立してます。


決して、技術や内面メッセージで成立してるもんではありません。


音楽とメッセージは、別のもんです。


ましてや技術なんて、音楽とは無関係です。


メッセージや技術は、物凄い個人的なものであり、人そのものです、尊いです。


音楽は、存在自体が奇妙で不確かです。


この奇妙さと対峙してアンサンブルを成すのは、荷担する人々の感覚のバランスです、つまり、観察力です。


感覚力とも言えるのかな。





そういう複雑なものを、とても便利な言葉を使って私は『味』ってゆってます。


これがつまりは、音楽の正体です。





目指す終着点です。





という愚痴なw