MT-2モディファイについて

私が求めるディストーションの条件は以下の通り、

  • あくまでもオーバードライブの性質(ソフトクリップ)の要素を含む
  • 平面的にならないこと
  • 雑音ノイズが少ないこと
  • 基本的な音作りが精密に出来ること
  • 多機能であること
  • 見た目が奇抜であること


MT-2が持つ攻撃性、クリップ音色の扱いにくさ、ボリューム変化による音の変化への反応の難しさ、どの点を取ってもなかなか私の求めるディストーションとは言いづらい訳だけど、MT-2の持つ最大の特色である、あれだけの歪みを産み出しながらあの低ノイズを実現していることが一番注目するべき所かとは思うのですが、基板から回路を拾ううちに色々と気付いたことがありました。



まず、グラウンドパターンの取り方が非常に上手だなと思った訳です、、、もちろん、基板パターンは駄作と言わざるを得ない、ただ機能的なものですがw



私のイメージする理想的な基板のパターンとは、機能性と視覚的美しさを兼ね備えたものであって、もちろんMT-2に関しては、コンパクトエフェクターというプロダクトに集約しようとした結果そうなったというのは容易に想像できますが、パーツの配置から、微妙な角度に至るまで、もうちょっとの工夫で非常に美しいものになると思いました。



あと、やはりこのエフェクターの特賞である低ノイズ特性は、使用しているOPアンプの特性を生かしたものであるとは言えます。



ただ、このOPアンプに頼る傾向が強いのか、余程設計者がこのOPアンプが大好きなのか、手持ちのもので解剖ついでに覗いた基板で同じOPアンプが確認出来たのはコンプレッション・サスティナーでした。



モディファイに際してOPアンプの換装は大前提なので、このOPアンプを使うことはありませんが、どちらにしても、正負電源のOPアンプが8個、デュアルで4個必要な回路ですが、とりあえずはデュアルのSOPパッケージのものを考えています。



理由は、容易に入手可能な範囲で種類が多いこと、換装が容易であること、放熱処置がしやすいこと、この3点が大きなネックとなっています。



周辺の定数パーツについては、電コンの場合は、容量・耐圧的に条件を満たすことを条件に、視覚的に目立つものを使おうと思いますw



MT-2の音色が持つ『目立ちたがり』という性質をそんなところに受け継がせようという変な企みですw



以前にも述べたとおり、今回私がモディファイするMT-2は、『MT-2の回路構成を基本とした全く別のプリアンプ』で、使う人に『元MT-2の構成回路』とバレない音を作ろうかと思っていますw



コントロール関連も、完成が近付いた時点で必要性を感じたものを追加、必要性を感じないものを排除しようと思っていますので、最初の『MT-2BMODK』は非常に多機能、大型となるかも知れませんねw



電源は、そもそも9Vで駆動するマシンですから、電源については最もこだわって作りたいと思います。



平滑性の高い電源こそ、安定動作と低ノイズの始まりですからね☆