スターウォーズを解説する試み。 Part1



さて。1回目は『ダース・プレイガス』について紐解きたいと思います。


何故登場シーンの無いプレイガス卿を始めに紐解きたいかって言いますと、スターウォーズのストーリーに大きく働きかける動きを起こしたのがプレイガス卿だからです。





ダース・プレイガス。


本名はヒーゴ・ダマスク。


種族はムウンで、ダース・ベイン以降続くシスのルールに従うシス卿で、映画本編に名前の出てくる一番古いシスです。


プレイガスのお師匠さんはダース・テネブラスさんです。


ダース・プレイガスは、ダークサイドの修行の末に、フォースの実態(私の解釈)である『ミディ・クロリアン』から生命を生み出す研究をしており、これは成功したらしく、その結果アナキン・スカイウォーカーが誕生する訳です。


ミディ・クロリアンは、細胞(物質)に存在するもので、フォースの源です。


マスター・ヨーダによると、フォースは至るところにある。


地面にも草にも、空気中にもあるといいます。


フォース感知能力のある者は、この超自然な力を利用してあらゆることが出来るということです。


例えば、物質を引き寄せたり、物を動かしたり、高くジャンプしたり、物事を予知したり、マインドトリックしたり、ライトセイバーを操ったり、手から雷出したりします。


このいわゆるフォースの源であるミディ・クロリアンを自在に操る研究に没頭し、アナキンを創りだし、パルパティーンにシスとしての修行を施し、パルパティーンに殺されるのが、ダース・プレイガスです。


つまり、プレイガス卿無くしてスターウォーズは始まらないのです。


プレイガス卿は、大変秘密裏にシーヴ・パルパティーンを訓練し、シスにした訳です。


パルパティーンがプレイガス卿に師事したということは、直接的に映画の中では語られませんが、イアン・マクダーミドの深みのある演技で、パルパティーンの表情から露骨に表現されています。





ダース・プレイガスが何故に優れたシスであったか。


これは、ダークサイドのシス卿として類い稀な冷静さと力により、ダークサイドの存在感を完全に消したばかりでなく、実践の無い時代に於いて、ジェダイ・オーダーに属さずにフォースを鍛練し、強烈な強さを弟子のシディアスに伝授した、この点が最大の鍵です。


ジェダイとの関わりがあったシーヴ・パルパティーンとは大きな差があります。


プレイガスの師匠であるテネブラス卿や、それ以前の長きに渡るシス卿も極めて優れていると言えるでしょう。


あくまでも、映画で言及されているシスとして、やはりプレイガス卿は最強だったように思います。





アナキンに対するプレイガス卿の死に関する話の中で、シディアス卿は『プレイガスは命を造り出せても、自分の命を守れなかった、皮肉だ。』と言って笑います。


このシーンだけでも、かなりゾクッとします。


だって、プレイガスを殺したのはシディアスで、プレイガスが造り出した命とは即ちアナキンで、シディアスを殺すのはアナキンなのですから。


出演するキャラクターなら、やはりシディアス卿が最強です。





次回は、そんなシディアス卿について語る前に、あるジェダイについて紐解きたいと思います。

名前は、『サイフォ=ディアス』。

名前だけ言及される重要人物です。