伝説の浮遊病者死す

先程、別件でスカイさんから連絡があった際、初めて知りました。


私の音楽の真髄でもある『Pink Floyd』のオリジナルメンバーで、シンセやオルガンやメロトロンの銘手でもあり、あの独特の音楽世界を生涯構築していた、正に浮遊の美学に取り付かれた音楽的病者、リチャード・ライト師が、昨日、癌で亡くなってしまいました。


ピンク・フロイドというバンドは、分類されていた音楽カテゴリー(プログレ)には属さない特殊なバンドでした。


私の全体的バイブルでもあるアルバム『The Wall』でも独特の世界を作り上げていました。


正に、当時のピンク・フロイドの内情までも露骨に表現されていたとも思える、実に衝撃力のあるアルバム、アルバムと呼ぶには余りにも存在が大き過ぎますが。。。


ピンク・フロイドというバンドが、事実上もう再結成をしない、新たなアルバムを作ることはない、その証でもある彼の死は、私にとって大きな損失です。


心の中にある無二の孤独感や、不条理に対する大いなる風刺、どこを切ってもピンク・フロイド節が効いている、その音楽世界の部分を大きく担っていた彼が、きっと素晴らしい伝説となるよう、私は彼らの遺産を大切にしたいと思います。