今日の1曲


『gustav leonhardt』による『johann sebastian bach』の『goldberg-variations BWV988』


ゴルドベルグ変奏曲と言えばグールドのイメージが私はありますが、チェンバロとしての解釈として、レオンハルトのゴルドベルグ変奏曲を支持しています。


小曲32作品からなるこの曲は、旋律が見事です。


チェンバロという深遠な楽器の神秘性って、超越的アナログ性能が持つ音色と、究極的なデジタル比較作用で成す操作で成立つギャップが生む『衝突』が作り上げた『躍動』なんだと思っています。


つまり、チェンバロの操作性能の弱点である強弱の表現力の低さ、つまりはデジタル要素と、発音機構が作り出す偶発性、弦を弾くことで起きる複雑でビビッドな倍音が構築している豊満な偶然、つまりはアナログ要素とが、一つの箱から音を出すっていうトコロにあるんだと思います。


チェンバロ曲の音を軽くクランチ処理すると、めっちゃ味のあるハードロックに変身しますw


実際、バッハのチェンバロ曲に合わせてベースを弾くと、ロック以外の何でもないんですw




脱線しましたが、ゴルドベルグ変奏曲が好きなのは、余り複雑じゃないトコロですかね、平均律クラーヴィア程ストイックではないけど、ブランデンブルグ程ハイテンションでもなく、ある程度グロッキーなトコロが好きです。