創り初め

今年の最初の工作は、4チャンネルオーディオミキサーです。


去年からの継続プロジェクトのうちの一つです。


そもそもの目的は、PC周りの音声信号の整理整頓でしたが、ハジメちゃんから譲り受けたコンポを起動するためのシステムの一環となるような感じになりましたw


なんでかって言うと、ハジメちゃんから譲り受けたシステムコンポにはサブウーファー出力が無いため、このコンポからのパワーアンプ出力をアッテネートしてラインレベルにして、再度パワーアンプする必要が出たからです。


実質的には、先日から実験しているパワーアンプICで作るアンプとのコンビネーションになる予定ですが、どっちにしてもシステムの設計拡張ってコトですw


で、12月30日くらいから制作の骨子をまとめてPCBしたんですが、私のエッチング液がいい感じに劣化しているのと、作成基板の銅箔が、両面基板のくせに35μmあるっていうトコロから、エッティング作業に多大な時間が割かれた結果、今のところ完成したのは全12基板のうち2枚、ミキサー部分の電源基板と、次段の反転増幅部分の基板の2枚ですw



左が電源基板、右が次段の反転増幅基板です。


今回使っている基板は、PCBマテリアルズさんの希少在庫っぽい黒基材の両面銅箔基板です。


基板厚1.6mm、銅箔厚35μm、という仕様です。


私は基板のレジストをレーザープリントの転写方式でやっていますので、レジストが黒い訳です。


この基板が分かり易いのは、エッチングが進むと基板が真っ黒に変化して行き、エッチングが完了すると真っ黒になるっていうトコロです。


但し、今回の仕様では両面銅箔であるコトが非常に邪魔なんです。


なんせ、部品実装面の銅箔が全部不必要なんで、この面の銅箔が全部エッチング対象、実にもったいないんです。


部品面に銅箔を残すとなると、この黒基板のデザイン性が著しく失われるっていうのが理由で、機能的な面からだとアキシャル部分以外の銅箔を残してGNDした方が有利です。


ですが、今回のミキサーは仕上がりが極めてスケルトンになる予定なんで、視覚的に黒基板のクールさが必要なんです。





電源の仕様は、20Vの非安定DC電源を入力として、15Vの3端子レギュレータで平滑、抵抗と電コンで分圧、正負電源と仮想GNDを生成、更に仮想GNDをボルテージフォロワして安定させるという、まあ贅沢な電源だと思いますw


画像の通り、出力側の平滑コンはMUSEです。


意味あるかどうかは判らないけど、3レギの入出力端子直近の積セラは無酸素銅線のオーディオ用を使っています。


単純に在庫がこれしか無かったからですけどw


分圧はカーボンの0.5WとMUSE電コン。


ボルテージフォロワはNJM4558Dを使っています、ジャンク品からの取り外しで膨大な在庫があるんで、ポンポン導入中w


黒基板がかっちょええでしょ?w





次段の反転増幅基板ですが、入出力端子の穴と電源の穴以外は埋まっています。


他が組めないからこうなってるダケですw


抵抗は全てカーボンの0.5W、電解コンはオールMUSEオペアンプの積セラは無酸素銅線のオーディオ用です。


抵抗以外は在庫と取り外しの寄せ集めですw


本当は出力の直流カット電コンは100uFを使いたいんですが、在庫不足で現在47uFの低背が乗っかってます。


とりあえず乗せてるオペアンプはSTのLM358Nです。


このへんも手持ちで交換して調整です。





ハンダ面は、ピッカピカに磨いております。


特に理由は無いですw


本当ならソルダーレジストでもするんでしょうけど、そんなもんは要らんw


最後にチョットだけ何らかの処理はしたいですけど、これもまた未定です。




ミキサーの残りの基板は、スライドボリュームの基板と入力バッファのボルテージフォロワや初段の反転増幅が乗った基板と、電源分配と保護回路の基板です。


スライドボリュームの抵抗値が100kΩで、初段の増幅率は5倍となり、同じくマスターボリュームの回路でも5倍となるので、フルボリュームで25倍の増幅です。


電源電圧正負7.5Vなんで、あぶないっすよねw クリップするよねw


なんで、次段の反転増幅の増幅率を現状の1倍から0.5倍くらいにしようかと思っています。


そうすると、オーディオ信号で±1Vの入力があったとしても、最大で6.25倍の増幅ですから、一応安心ですw


そういう意味で、次段の反転増幅にフルスウィングのLM358Nを刺している訳です。






今後の展望では、譲り受けたコンポを中心コンソールみたいな扱いにして、音声信号の行き来をルーティングするようなミキサーの作成を考えているので、今回のミキサーはこの場凌ぎという訳です。


PCでの音楽製作が続く様子なんで、PCの音声入出力のコントロールや、楽器の入力や、コンポPC間の転送や、そういったものを統合的に扱える、完全にプライベートな仕様のミキサーを考えています。


そして、同時に、この譲り受けたコンポのアンプ段の直前から信号を直接取り出せるならそうしたいんで、いずれ分解・改造の対象となるでしょうw


だって魅力的なコンポですよ、2MDにカセットとCDって、ある程度レアな音源にも可能性を見出せるからね☆







さて、今日はこんなところにしよう、明日からハロコンだから!!!