究極の音。

無構成音楽の作り方、ナンセンスですが、私の中でパイオニアな存在の曲はジャコのソロアルバム"Word of mouth"の1曲目に入ってる"crisis"です。

初めてこの曲を聴いたときは全く理解できず、しかし圧倒されました。

音楽としての構成を、意図とするか偶然とするかは、その音楽のプロデュースをする人間が決める事です。

ジャコの意図として、この曲の目的と、いわゆる調和的インプロは一致していなかったんだと、私は考えています。

もちろん、この曲のミックスダウンは抜粋でありますから、最終的にはジャコの目指した調和を成していると考えるのが筋です。

しかし、プロセスが重要なんですこの曲は。

私は、音楽をクリックで表現する完全インプロは支配的であり望ましくないと考えています。

で、10年ほど前から思案している方法について、今年は試そうかと思っています。

それは、全楽器を私が演奏しますが、その時に耳に入れる情報は、抑揚の無い長い目のスパンのクリックで、それだけを聴いて各楽器を演奏録音し、ミックスダウンでは基本的に垂れ流すという仕組みのものです。

人間のバイタルが持つリズムの抑揚は、声紋や指紋と同じく個別に全て違うが、どの切り口でも個性を認識出来るものであるという私の考え方に従えば、一人の人間が行う完全インプロは、調和するハズ。

これを試したいと思います。

 

あくまでも、完全インプロの音楽として、究極の音を目指したいと思います。