スターウォーズを解説する試み。 Part3
3回目は『R2-D2』について紐解きたいと思います。
スターウォーズは、EP6の百年後にR2に対して行われたインタビューを元に書かれた歴史という扱いです。
当然、R2は全てのエピソードに出ていなくてはなりません。
重要なシーンの殆んどにR2は出てきます。
アナキンとクワイ=ガン・オビ=ワンとの出会い、パドメとアナキンに同行、ラーズ家との出会い、ジオノーシスの戦い、インビジブル・ハンド、ムスタファの決戦、タトゥイーンでルークとの出会い、オビ=ワンの死、デス・スターへの攻撃、ルークとヨーダの出会い、ジャバ・ザ・ハットの死、ヨーダの死、エンドア。
R2の細かい設定はありますが、触れません。
大事なのは、ナブーの時代よりインタビューまで、記憶の消去が行われていない(ごく一部のみCW内で消去描写あり)という点。
R2は、上記の重要なシーンだけ見ても、別れと再会を繰り返しています。
懸命なオビ=ワンとヨーダがR2に気付かないとは思えませんが、彼らは秘密を守るために黙っていたのでしょう。
そしてもちろん、R2も黙っていたのです。
R2は知っていたのです、タトゥイーンのラーズ家のこと、ルークの父親のこと、救うべきレイアが誰なのか、ヨーダが誰なのか、そして、シディアスが誰なのか。
ストーリーの根幹は、R2は知っていたのに、何も言いませんでした。
もちろん、強力に口止めされていたからでしょう。
ヤヴィンの戦いで、ヴェイダーはルークのXウィングに載ったR2に攻撃をします。
これは、やはりヴェイダーによる憎しみの狙い撃ちだったのでしょう。
ヴェイダーについては後日語りますが、結局ヴェイダーは、そのぐらいのシスだったのです。
R2は、激動の時代を生き抜き、その体験を語りました。
R2の存在こそが、『スカイウォーカー・ファミリー』の証しということです。
次回は、『メイス・ウィンドゥ』について紐解きたいと思います。