夏ハロおし舞波



来週は引越しがあって、あとはBuono!に備えたいので、実質私の夏ハロは昨日で終了でした。


今回の夏ハロは、内容としては100点満点の90点、クリエイターが構成したものとしての評価は10点でした。


要は、ヲタが選んだ曲の上位をやる、つまりはヲタの総意とするコトが出来るという点で、優れていました。


反面、劣点は非常に多いです。


とにかく、造りが雑です。


もっと突っ込むなら、構成側のクリエイト感は皆無と言えます。


半ば逆切れのようにも受け取れますw


演者側のパフォーマンスは非常に洗練されていると言えますが、セットの構成上、文句を言えないような造りにして納得をさせる、要は、『ファン投票の曲の上位なんだから文句があるなら自己処理してよね、ヲタは』って言ってるようなモノなんです。


聞こえは良いよ確かに、『ファンコラ』なんてね。


でも、中身はそんな感じ。


悪いワケは無いんです。


でもなんだか違う気がしました。


初演感が薄いっていうのは、こっちが半分作ってるようなもんだからですよね。


だったら、チケ代半額にしてって言いたいんですw


もうちょいとエゴってくれても良いんです、もっと強引でもコッチは大丈夫なんだよ。


頭とケツと新曲以外は投票結果セット、というコトは、完全に主催者側が造ったのは、まぁ、頭とケツだけってコトです。


頭とケツの2曲で、定価約8k、つまり、1曲4kってコトだよね。


あと、これは完全に数字のハナシだけど、ファン投票の曲数が760くらいだったってコトは、それだけ票が分散したってコトですよね。


8パターン90曲。


実に、570曲が選ばれなかったってコトですよね。


単純に曲数で考えると、娘。で上位10曲が選ばれる訳で、大雑把に150曲が投票されたとするなら、140曲くらいが捨てられた訳です。


仮に、反比例的に下位から票が上がると考えても、少なく見積もって約40%以上の票が捨てられた訳です。


上位が爆発的だったとしても、です。


例えば2000人の会場ならば、800人がまず論外。


残1200人のうち、各パターン毎に均等分割すると、平均150人が選んだ曲というコトになる訳ですよね。


つまり、各パターン毎に、自分で票を入れて納得出来る率は、約7.5%です。


92.5%は、『ふーん』とか『へぇ〜』ってなる訳です。


尚且つ、ハロコンだからヲタが分散してます。


単純にモベキマス=5箱として割るなら、1.5%の納得票ですね。


仮に急勾配グラフだとして10倍に利得を上げても、15%の納得率。


そこへ更に、確実に全て入る人の率、これを考慮してみましょう。


単純に、身内という算段で考えます。広義的にw


だとしても、およそ10%ですね。


つうことは、やっぱり1.5%の納得票ですねw


ここまでやって、納得率が1.5%なんですよねw


では、おおよその延べ数で考えるとどうかって言うと、全セットパターン(8)×平均会場動員数(2000)で16000人とすると、240人が納得するって事になります。


しかしこれは、投票した人が全て参加した場合のみの統計です。


仮に60%の投票率とすれば、144人が実効数です。


ファンコラトータル動員数は、かなり大雑把に数えると25000人となりますので、ざーっと2億くらいのチケット代が動くワケ(オクを除く)ですが、そのうち、投票に参加して最高水準の満足度を得て帰る人から開催側が取れる金は、180万って事ですね。


カネとして考えると、どうも割に合わない、というか、ボッタクリですw


さて。


なんでこんなバカバカしい計算をしたかって言うと、この企画の本質が、結局は企画に参加しない多くの傍観者によって支えられているっていうトコロにあると思ったからなんです。


考え方によっては、普段より180万多い金を投じて、約2億を超える興行収入に物販の効果を掛け算したものを作り出したってコトにもなるんですよね。




エンターテイメントの価値というのは、絶対的に金額と比例しないものです。


それは、演者も観客も、それぞれに金銭感覚がかなり広範囲であるコト、それらの価値観を含めると、実際は金銭価値は考慮しなくても成立するのが、即ち最高水準のエンターテイメントってコトです。


ファンコラは、ごくごく少数のヲタが参加して作られた、比較的当たり前なセットリストに、当然納得出来るという人を呼んで作った、まあ、頭的には失敗しない興行です。


昨今の国政と比較すると、いかにその違いが顕著か判りますね。


日本国民は、世論の渦中に於いて理性や人情を差し置いても大多数の影響力を信じる、とてつもなく愚かな人種です。


そして、国民が選んだ候補者は、数字的に上位から摘まれて、選ばれる。


特定のライン以下の者は、数字を得ていても切り落とされる。


その結果を、誰も懸念しないです。


ところが、結果から生じたゆがみや不達成に対して、国民は鋭く噛み付きます。


こういう事態が、どうしてエンターテイメントでは起きにくいか、


それは、国政そのものをファンコラという企画に、投票の対象を楽曲に、行政をメンバーに置き換えると判りやすいんです。


興行側は、『ファンコラ』っていう国を作りました。


立候補者として、1000曲近い曲を提示しました。


選挙権者である『ファン』は、ファンコラっていう国に、ちょっと興味が出ました。


試行錯誤する者、直感に順ずる者、世論に流される者、選挙権を放棄する者、って感じで投票期間が終わりました。


開票した結果、上位から最大11位までの楽曲を8つの機関に振り分けて、結果を行政である興行で公開する訳です。


ところが、恐らく実際の国政よりも低い投票率で行われた選挙の結果は、ごくごく当然の結果で曲が決まったものとなり、残りの曲の票である、極めて少数意見の部分は、度外視されます。


でも、全ての投票者が理解しているのは、上位当選曲について、殆ど文句が無いっていうトコロです。


上位の曲は、当然上位になっているので、当然評価が良い。


もちろん、投票していない人も、上位の結果は想定内。


当たり前の結果に、もちろん盛り上がるヲタ。


これがエンターテイメントを選挙した結果です。


最初から、少数意見に意味は無いんです。


760曲前後のエントリーがあったっていうコト、実際に使われるのが90曲ってコト、これはつまり、89%の得票曲は、得票してないのと同じって判断されたってコトです。


でも、この数字はきっちりと参考になると思います。


この結果を踏まえて、本体のツアーを組んでもらいたいと思いました。


エンターテイメントは、まっすぐよりチョット曲がってたほうが面白い。


ファンコラは、実にまっすぐです。


瞬発力はあっても、継続する魅力には、絶対にならない。


何故『すべ愛』が優れたツアーであったか、ってコトです。


興行側が、とことんクリエイターなら、その結果は絶対に良い反応を得るってコトです。


強い者が強さだけでやってるエンターテイメントは、断じて本物にはなりません。


だから、演者の心を、私は信じていこうって思ってます。


エンターテイメントは、絶対的に内面が主導権。










残りの6パターンがどんなんか、参加は出来ないけど、すごく楽しみですw